ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所
相撲の文化を日本から世界へ
2022年、スポーツとして世界各国に受け継がれた日本の国技の普及に取り組んできたウクライナ相撲連盟は、存続危機に直面しました。今、ウクライナは非常に緊迫した状況が日に日にエスカレートしている状況です。
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所は、この困難を乗り越えようとする、若きアスリートたちがどんな状況でも競技に参加できるよう支援活動を行っています。夢を叶えられるより良い世界を築くためにご協力ください。
ウクライナを代表して国際大会で平和を訴えたい
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所は、2022年7月にアメリカのバーミングハムで開催される、ワールドゲームズに出場権を獲得している、約10名の相撲ウクライナ代表チームの日本避難合宿を企画しています。ウクライナ人選手を日本で受け入れ、国際的なスポーツ競技大会に備える合宿プログラムを実施するため、日本で安全な避難生活と相撲の練習ができる環境等の提供を必要としています。
ワールドゲームズ公式サイト:
https://www.theworldgames.org/
銀行振込による寄付をご希望される方は、下記のウクライナ相撲連盟JAPAN事務所の代表口座にお振込み下さい。
領収書の発行は、お問い合わせページのフォームより必要事項を入力して、宛名を送信ください。
銀行名:三井住友銀行
支店名:新宿西口
預金種別:普通
口座番号:4739886
名義:ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所
ご入金いただきました支援金は、ウクライナ相撲連盟に所属する代表団の交通費、生活にかかる費用、通訳サポートなどの人件費、今後のウクライナ相撲連盟への継続的な支援サポートに充てられます。
クレジットカードでの寄付は、支援するボタンをクリックして入力画面からお進みいただけます。
「相撲は世界で最も公平なスポーツである」
ウクライナ相撲連盟創設者
セルゲイ・コロブコ
プロジェクトの始まり
ウクライナ相撲連盟の創設者「最後の望みをつないでほしい」
軍事侵攻のニュースが始まり、ウクライナで相撲を励んでいる選手が戦闘に巻き込まれていないか不安がよぎりました。ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所の代表である私は、数年前に日本のテレビ局と現地に渡航し、世界相撲選手権の代表チームを取材していました。日本から来た私との縁に笑顔を浮かべるのは、ウクライナ相撲連盟の創設者セルゲイ氏と日本の大相撲で活躍する獅司大です。番組の撮影ではウクライナの文化に触れることが多いも、ボリシチより相撲の印象が強かったウクライナ人との交流が深まりました。
緊迫した状況が日に日に増していく中、3月15日にセルゲイ氏に連絡して選手の安否確認は取れたが、練習拠点だったハリコフ市街地は凄まじい光景に変わり果てて、毎月2回あった稽古はもうできない状況でした。セルゲイ氏は日本にいる当時の海外コーディネーターに涙をこぼしながら、最後の望みをつないでほしいと日本に支援のお願いを頼んだのです。
「ウクライナで土俵のスポーツをする機会で多くの教え子がメダルを勝ち取ってきた。しかし、25年目の相撲の存続は大きな危機感にさらされている。安易なことは言えない、ウクライナ人の相撲選手を放っておくわけにはいかない」
このままでは相撲文化が途絶え、世界のアマチュア相撲で活躍してきた選手が命を落としてしまう可能性さえも現実になりました。
松江ビオレッタ(ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所代表)
ウクライナの現状と支援プロジェクト
ウクライナ相撲の拠点はハリコフ市にあり、各地のアスリートが集まって練習を行っていました。しかし、2月23日の稽古をもって余儀なく避難生活が始まり、セルゲイ氏と家族はハリコフ郊外に避難しました。世界女子相撲で数多くの優勝経験があるアリーナ・ボイコワ選手は、首都のキエフから北東に130キロのチェルニヒウ市に住んでいて、子供と住宅の地下で空襲を逃れています。
「自分は生きている、皆もまだ生きている」とメッセージを送ってくれたセルゲイ氏は、一人一人の選手を待ち受ける未来を心配しています。ウクライナでは現在、スポーツ目的の出国であれば成人男性は国外への渡航を許可してもらうことができます。日本政府はウクライナから国外に逃れる避難者を受け入れていく方針を打ち出していて、各自治体も住居を提供するなどの体制を表明しています。
このような状況からウクライナ相撲連盟JAPAN事務所は、3月22日に日本での支援プロジェクトを立ち上げました。日本の国技である相撲をしているウクライナ人の希望は、次なる舞台に行くことであり、決して武器を持った戦いに参加することではありません。私たちは政治を抜きにこのスポーツに関わる人が抱える問題を解決する必要があります。
松江ビオレッタ(ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所代表)